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『もっと深く、もっと楽しく』(中部銀次郎 集英社文庫)
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昨年の6月に社内コンペがあり、「まあ、ここは一丁ゴルフでも始めてみっか」とかなり軽いノリで始めてから、あっという間の一年。8月は「自主的ゴルフ強化月間」と称して毎週ラウンドしたり、寝床では小型DVDを見ながら毎日イメージトレーニングしたり、風呂の中では握力強化のため汗だくで「グーパー」、会社の目の前にある練習場で週に一〜二回は師匠についてレッスン&レッスン。しかし、なかなかスコアが縮まらない(先日の社内コンペでも宿敵K部長に負けた→この件はかなりこたえた)。「センスないから、止めたほうが良いかも」「駄目な奴は何やつても駄目なんだ結局」「俺のバカー」などと、毎晩かなり悩んでました。
そんなある日の休日、某書店にてブラブラ回遊していたら、私にとっての福音書に出会いました。集英社文庫「もっと深く、もっと楽しく」(副題 アマチュアのためのゴルブバイブル)中部銀次郎 著。ゴルフを始めてから、かなりのゴルフ関連雑誌や書籍を読みましたが(先日全て捨てました。玄関が埋まりました)、こんなに熟読したものはありませんでした。著者の中部銀次郎氏は一九四二年山口県生まれ、日本アマ選手権六度優勝など「プロより強いアマ」と言われたトップアマ。ゴルファーで知らない人はいないという神様みたいな人です。いやはや何度読んだか(本はマーカーで真っ黒、付箋だらけです)。悩んでいた自分がバカでした。たとえば「自分のできることだけをきちんとやる」なんていうフレーズは、ゴルフをやる方ならばよくわかりますよね(というのも、アマチュアは出来もしないことや、練習でマグレでできたショットが「本当の自分」と勘違いしてしまうのです)。
また、ゴルフに全く興味の無い方でも、この本に関しては絶対のオススメです。単純なゴルフレッスン書でなく、「人生の処方箋」の要素がかなりあります(やはり一芸に秀でた人は、何やってもすごいのです)。
最後に、この本の秀逸なあとがきを引用します。
「限られた条件の中でどうしたらいいゴルフができるか、がアマチュア・ゴルファーの最大の関心事になるわけですが、その点で、わたしは自分が知るだけのそのコツを本書で説明しているつもりです。ゴルフは、ただボールを打っているだけでも楽しい遊びです。が、いいスコアがマークできればできるほど、ゴルフは難しくなってくる反面、楽しさも深くなってきます。」
今度の休日に買って読んでみてください。ゴルフやる方は間違いなくスコアアップ、ゴルフやらない方は「ゴルフやってみっか」になるはずです。是非、ご一読を。(ゴルゴ54)
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『食い逃げされてもバイトは雇うな』(山田真哉 光文社新書)
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未だ教養新書のブームは続いております。エンタテインメント系の本が元気が無いのに対し、こういった新書は堅調に推移してますし、ベストセラーもこのところ続いてます。
そこで、今回紹介する本の著者は山田真哉氏。過去に『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』というベストセラーをはじめ、公認会計士の資格を持っているだけあって、会計ミステリーなんていうのも書いてる方であります。
『さおだけ屋〜』の方は、さおだけ屋の儲けのカラクリをはじめに、様々な形態の商売を取り上げて、会計に対する考え方を実に分かり易く書いた本でしたが、とにかくタイトルの付け方が上手い。ええ、私も以前買っちゃいました。だって、さおだけ屋って何で潰れないのか気になっちゃったんですよね。そんなの知らなきゃ知らないで一生を終えていたと思うのですが、知ってしまったからにはもう気になる気になる気になる木〜(古いよね)。
まあ、なんで潰れないのかは本を読んでもらうということで、本題に戻ります。本書は、『さおだけ屋〜』の続編みたいな感じです。違いは、前作では身近な商売を通じて会計についての考え方を学ぶ、というコンセプトでしたが、今回は、身近な数字を通じて数字の見方、使い方、会計の基礎を学ぶ、というところです。
著者も言ってますが、約1時間程度で読めてしまいます。パラパラっと興味のある部分だけ読むのも可ですね。実は章ごとにナカナカ興味をそそられるタイトルが付いているんですよ。例えば、『今日は渋谷で6時53分』とか、『タウリン1000ミリグラムは1グラム』とか、本書のタイトルになっている『食い逃げされてもバイトは雇うな』とか・・・。それぞれ何を意味しているんだろう、と思わず読まずにいられない。
そこで、読者にクイズ形式で色々雑学的な問題を出してきます。制限時間1分とか、次のページには答えが載っていますが、これが思わず膝を打ってしまうような問題なんです。普段、数字について解ってるようで解っていないこと、著者曰く、99%の意識と1%の知識で数字に強くなるらしいです。ちょっとしたことなんですよね。
何も会社で会計や経理をやっている人だけでなく、一般の方、学生さんでも役に立つ知識が入っています(むしろ、簡単な内容なので、専門じゃない人向けですね)。とかく私も様々な数字を相手に日々格闘したり悩んだり苦しめられたりしてるわけですが、それほどに数字は怖いものです。
でも、著者によると正しい訓練をすれば『数字がうまくなる』といいます。
元々数字は苦手、とか嫌い、なんて人でも、仕事上での数字は必ずついてまわると思います。商売人だけでなく、会社の様々な部門で働く人にもぜひ読んでもらいたい本です。どうすれば会社が儲かるのか、という極めて基本的かつ重要なことが(意外と知らない人は多いです)理解出来ると思います。
そして、タイトルの『食い逃げ〜』なんですが、これは本書を読んで頂くということでご勘弁を。最後に、『感情ではなく勘定(数字)で判断する』というのがありました。コレが出来れば世話ないんですがねえ〜。(ニャゴ)
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