栗田読書倶楽部Web通信

2005年(平成17年)10月25日

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− 特  集 −
第二回覆面座談会(北赤羽にて)
某銀座にある出版社のNさんを迎えての覆面座談会は、まだまだ話が尽きません。話題はその後「おすすめ本」談義に・・・

Nさん 人文系でいうと『処刑電流』(リチャード・モラン・みすず書房)が面白かったですね。世界で最も残酷な処刑法と言われる電気イスの発明にまつわるノンフィクションなんですが、発明王エジソンが登場したり、ナチスドイツが裏で関わっていたりと、近現代史が好きな人にはたまらない内容だと思いますよ。
K・K 題名もインパクトありますしね。
Nさん ほとんどスポットライトを浴びた事ないけど近現代もののノンフィクションには優れたものが多いですよ。一九六〇年キューバ危機をテーマにした本とか、もう絶版かもしれないけれど・・・。
H・O 今の読書倶楽部はミステリーとか小説に目が向きがちなので、ノンフィクションは面白いかもしれないね。
Nさん あと肝心な人をベスト5に入れ忘れましたが、高山文彦はいいですよ。
S・T あの『花火』を書いた人ですね。
Nさん そうです。花火の他にも、プロレスラーの大仁田厚を題材にした『愚か者の伝説』ですとか、ちょっと渋いところだと、幻戯書房『鬼降る森』なんかもお薦めです。あとは飛鳥新社の『ネロが消えた!』これもいいですよ!
T・F その本は覚えてます。最初、ローマ皇帝ネロに関するミステリーかなと思って取り寄せたら全然違っていてショックを受けました。そのせいかまだ読んでませんけど。え〜と何の本でしたっけ、猫でしたか?
Nさん 犬です!(この後、内容に関する話が続く。酔いも忘れて引き込まれていく倶楽部会員たち・・・)
会員一同 う〜ん、それはおもしろそうですね。
Nさん 最後にはドンデン返しがあるのですが、それは読んでからのお楽しみ、ということで。
会員一同 よし、それを読書倶楽部で仕掛けよう!(鼻息も荒く、もとい酒くさく・・・)
Nさん めずらしく意見が一致しましたね。

この後、話が乱れ飛び、長時間に亘ってまじめな(?)談義が繰り広げられました。Nさんご協力ありがとうございました。

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書店員が選ぶおすすめ文庫フェア
− ノンジャンル部門 −

 いよいよ残すところ「ノンジャンル」部門のみ! これでベスト20がすべて出揃います!

『がんばらない』(鎌田實 集英社文庫)
 つまさきだちもちぎればころぶ。
 ちょっとのしんぼう。
 みのたけでくらしましょう。
(岩手県紫波町 本のくずおか様)

『死ぬまでにしたい10のこと』(斎藤薫他 ヴィレッジブックス)
 もし、あなたがあと2ヶ月しか生きられないと宣言されたら、残された時間をどう過ごしますか? してみたいことを考えてみて下さい。目的を見つけてそれに必死に取り組んでみたら、何かが変わるかもしれないですね。(福島県会津若松市 中央書店様)

『人間というもの』(司馬遼太郎 PHP文庫)
 日本の風土が生んだ司馬遼太郎という精神。大きくて深い司馬ワールドへの入門書として最適な一冊です。(福島県いわき市 小泉屋イトーヨーカドー平店様)

『私の死亡記事』(文藝春秋編 文春文庫)
 誰もが自分の死後、どのように周りが感じるであろうと考える事があると思います。まして著名人ならなおさらの事。その方々が、自分の業績、知識を客観的に見て自分の死後を記事にしようという発想が実に面白いです。(福島県郡山市 高島書房久留米店様)


Nさんおすすめ本
座談会内で紹介された作品をまとめてみました。

『黄金旋風』(飯嶋和一 小学館)
・・・買ってすぐ読んだ。ワクワクしたなぁ。
『忌中』(車谷長吉 文藝春秋)
『贖罪』(イアン・マキューアン 新潮社)
『愛という名の病』(パトリック・マグラア 河出書房新社)
『若かった日々』(レベッカ・ブラウン マガジンハウス)
・・・帯に小川洋子、新聞では三浦しおんが紹介!
『処刑電流』(リチャード・モラン みすず書房)
『鬼降る森』(高山文彦 幻戯書房)
『愚か者の伝説』(高山文彦 講談社)
『ネロが消えた』(高山文彦 飛鳥新社)