− 特 集 −
今だからこそ、もう一度読みかえしたい!
|
|
情報化社会で世の中はとかくスピード時代。古典文学の名作も、とりあえずあらすじだけ知っておけばOK! みたいな風潮があったりしますが、あえて、「中学や高校時代に授業で習ったあの名作をもう一度読みかえしてみませんか?」というコンセプトで、分量的にも手に取りやすそうな岩波文庫の名作を厳選いたしました。
|
− 日本の古典文学 −
●『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ』(芥川竜之介)
●『河童』(芥川竜之介)
●『羅生門・鼻・芋粥・倫盗』(芥川竜之介)
今でこそ純文学の登竜門というイメージですが、けっこう奇想天外な短編を書いているんですよね。
●『吾輩は猫である』(夏目漱石)
●『坊っちゃん』(夏目漱石)
●『三四郎』(夏目漱石)
●『それから』(夏目漱石)
●『こころ』(夏目漱石)
●『虞美人草』(夏目漱石)
●『行人』(夏目漱石)
●『門』(夏目漱石)
●『草枕』(夏目漱石)
『吾輩〜』や『坊っちゃん』の頃の軽いイメージとは一変、『それから』や『こころ』『行人』などのテーマは非常に重いです。
●『山椒大夫・高瀬舟』(森鴎外)
●『舞姫・うたかたの記』(森鴎外)
この人には、軍医というエリート階級にいながら、それでも小説を書きつづけてきたという側面があって、夏目漱石とは対照的です。
●『風の又三郎』(宮沢賢治)
●『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)
●『宮沢賢治詩集』
この人ほど「自然とともに生きる」という言葉がふさわしい人はいないでしょう。擬音の使い方も特徴的です。
●『富嶽百景・走れメロス』(太宰治)
●『人間失格・グッドバイ』(太宰治)
この人は男のくせに、なんでこんなに巧みに女性の心理を表現することができるんだろう・・・。
●『小僧の神様』(志賀直哉)
●『暗夜行路』(志賀直哉)
言わずと知れた「小説の神様」。でもけっこう過激なことをさらっと書いていたりします。
●『山月記・李陵』(中島敦)
独特のユーモアのなかに見え隠れする人間の孤独の深さが魅力的な作家です。
●『破戒』(島崎藤村)
人間の姿をリアルに表現していくことによって、人間追及の文学を確立した金字塔的作品。
●『雪国』(川端康成)
ノーベル文学賞作家。美しい日本語を知りたいという方はぜひ。
●『墨東綺譚』(永井荷風)
作品そのものよりも、永井荷風という人物の生きざまのほうが有名かもしれません。
●『柿の種』(寺田寅彦)
物理学者寺田寅彦の随筆集。科学って、つくづく私たちの日常と結びついているんだなあ、と感じます。
●『高村光太郎詩集』
尾崎豊の歌を彷彿とさせる魂の叫びがあります。
●『銀の匙』(中勘助)
古き良き子ども時代の懐かしさを感じさせます。
|
− 海外の古典文学 −
●『ヴェニスの商人』(シェイクスピア)
●『リア王』(シェイクスピア)
●『ハムレット』(シェイクスピア)
●『ロミオとジュリエット』(シェイクスピア)
この人の作品は、今の世の中でも充分通用するほど斬新なものが多いのに驚かされます。
●『ガリヴァー旅行記』(スウィフト)
「小人の国」のエピソードがあまりにも有名ですが、ぜひ最後まで読んでほしい作品のひとつです。
●『イソップ寓話集』
収録作品数471! これほどまでに多くの寓話があったのか、とあらためて思わされてしまいます。
|
|
|
こちらも読んでおきたい! 古典教養本
●『古寺巡礼』(和辻哲郎)
●『「いき」の構造』(九鬼周造)
●『イスラーム文化−その根柢にあるもの−』(井筒俊彦)
●『死に至る病』(キェルケゴール)
●『ガリア戦記』(カエサル)
●『饗宴』(プラトン)
●『自殺について』(ショウペンハウエル)
●『ブッダのことば』
●『ブッダ最後の旅』
|
|
|
祝! ワールドカップ出場決定
|
|
ということで、オススメサッカー関連本を3作紹介。
|
|
●『誇り』 木村元彦 集英社文庫
|
 |
サッカーの他に民族問題と戦う「ピクシー」ことストイコビッチに感激!
|
|
●『龍時』 野沢尚 文春文庫
|
 |
著者初?の本格サッカー小説。スペインサッカーの虜になります。ホントに惜しい人を亡くした・・・。
|
|
●『ワールドカップで国歌斉唱!』 いとうやまね ベースボール・マガジン社
|
 |
よくよく考えてみると、海外の国々の国歌をいろいろ聞ける機会というのは、サッカーワールドカップにこそあるのかも。
|
|
|
サイト管理者のひとりごと
|
今回のテーマは「古典的名作」ということなんですが、私的に印象に残っているものというと、たとえば夏目漱石の『吾輩は猫である』なんですが、これ、じつは奥泉光の『「吾輩は猫である」殺人事件』を読んだのがきっかけで、それで原作のほうも読んでみようと思ったんですよね。
|

『「吾輩は猫である」殺人事件』 (奥泉光 新潮文庫)
|
「『吾輩は猫である』のラストで溺れ死んだはずの名無し猫が上海で生きていた!」という紹介文を読んだときに、「えっ、名無し猫って、最後には死ぬのか?」とびっくりしたんですが、よくよく考えてみると、作品そのものはとても有名なのに、じつはそのごく一部しか読んだことがない、というケースがけっこう多いんですよね。
話の内容は、殺害された苦沙弥先生の謎をめぐって、各国の猫たちが推理合戦を繰り広げる、というもので、べつに原作を読んでいなくても問題ないのですが、でも原作を読んでいればもっと面白く読めることは確実なので、ぜひ原作と合わせて読んでみることをオススメします。
|
|
|
あと、上のほうで紹介されているショウペンハウエルですが、読書好きな私としては、むしろ『読書について』を読んだときのほうが印象的だったりします。
なんといっても、多くの本を読みすぎると、自分でものを考えられない人間になってしまう、と主張しているんですよ、この人。まあ、何より深い「思索」を大切にする、いかにも哲学者らしいといえばらしいのですが、出版関係者としてはちょっとヒヤリとさせられる本かもしれません。
|

『読書について』 (ショウペンハウエル 岩波文庫)
|
|
|
|
|